2020年4月5日日曜日

新型コロナ感染状況グラフ 都道府県人口比率(4/5現在)

新型コロナの不安が強すぎるあなたへ届けたいデータ

日本の新型コロナウィルス感染者が2020年4月5日現在3500名を超えようとしている。
ここまで、多くのメディア媒体は視聴者に警戒心を持たせるようなデータの打ち出し方をしているように見える。その方が全体への貢献度が高いと考えているからだろう。

一方、いわゆる潔癖症(強迫性障害。単なる綺麗好きではない。)の方で症状が再燃し、見えないウィルスに大変不安で苦しい生活を強いられている方もおられると聞いた。普段公衆トイレに近づけないほど衛生面に敏感な方が多い潔癖症。今の報道を見聞きしたら、それはそれは苦しいでしょう。

新型コロナウィルスは危険なウィルス。世界中が苦しんでいる。油断はもちろん禁物。
だが自分の身の回りの、今の実態はどうなのか。
日常生活や心身に過度な負担がかかるほどの恐れや不安を、少しでも軽減し、適切に恐れていただきたく、都道府県ごとの新型コロナ感染者数を人口で割ったグラフを作成してみた。

作成目的はあくまで強迫性障害等、過度に強い恐怖や不安を軽減するためであり、危険性を軽視することではないのでご注意を!

表1:4月5日現在 新型コロナウィルス都道府県別感染者比率

※都道府県感染者数:NHK特設サイトより
※都道府県人口:統計局平成30年国勢調査より


あなたがイメージする感染の拡がり具合と比べてみて、いかがだろうか?

メディアでは東京都の感染者数増大が取り上げられることが多い。確かに東京都は感染者数でも、人口を踏まえた感染率でもトップに近い位置。
それでも東京の感染率は0.0064%、10万人中6人くらい
全国平均なら0.0028%、10万人中3人くらい

この割合がどの程度の高さなのか、ピンとこないので、比較的身近なトラブルである交通事故の「発生率」と比べてみる。都道府県別のがパッと見つからなかったので、全国の数値だけでサッと作ってみた。


表2:2019年度交通事故発生率

※交通事故発生件数:e-Statより

全国平均約0.3%、1000人中3人が事故に。
なんと新型コロナウィルス感染率の実に100倍程度の発生率。

この結果だけを踏まえると…
明日あなたが出かける際は、まず周囲の車に注意するべし
ということになる。

また、年間で交通事故で亡くなる方の割合は0.0026%。現在の感染率ととても近い数値。
4/5現在、新型コロナに感染している人の多さは、昨年交通事故で亡くなられた方と同程度
とイメージしておくと実態に近い感覚を持てるのではないか。

もちろんこれらの割合は、そのままあなたが新型コロナウィルスに感染する確率や事故に遭う確率、とはならない。
それにはクラスターの数、道路状況、時間帯、当人の衛生意識、交通マナー、自他の行動パターンなど非常に多くの要因が関係するし、正確に算出することなど不可能だ。

何度も言うが目的は、実態を把握し、過度の不安を軽減することである。
実態を踏まえた上で、正しく恐れ、注意深く生きよう。